業務の流れ

ここでは当社に初めていらした時から、完成後のメンテランスまでがどの様な手順で進められて行くかについてご説明します。
当社ではオープンシステム(分離発注)により、中間経費を削減してローコストの戸建・注文住宅の建設を通して、価格の見える家造りを実践しています。これは建築家による厳しい監理を行うことで安全で・安心できる建物の建築を行うことを目的に実践している組織です。

(・・・・)は建築金額の決定プロセスを表しています。

最初の打ち合わせ

建築主様の要望・家族構成・趣味・工期・総予算等についてお話を伺います。 また、当社の設計に対する考え方等もお話させていただきます。敷地の案内図・測量図・建替えの場合は当時の確認申請図等をご用意ください。特に地盤調査のデーターをお持ちの場合は、必ず持参下さい。もし地盤のデーターが無い場合は、当社では遅くとも着工前までには調査を行っていただきます。
(希望予算の検討)


現地調査・役所調査及びプランニング(2週間)

役所調査及び現地の状況を確認し、打ち合わせの結果を基にプランニングを行ないます。図面は、状況報告書・配置図・平面図・立面図・パース程度を作成します。


設計契約

上記のプランを基に建築主様が、変更はあるかもしれないが当社に設計業務を発注していただけるときまった場合、この時点で業務委託契約をしていただきます。その後、細部にわたるご希望を取り入れながら計画を煮詰めてゆく基本設計段階へと続きます。


基本設計(1~2ヶ月)

上記の契約後、建築主様の納得がいくまで基本となる大枠のプランを練り上げて行きます。変更等を繰り返しながら出来上がったプランを、基本設計図として完成させます。


実施設計(1~2ヶ月)

上記の基本的な計画が終わると、それを基にさらに細部についての検討にはいって行きます。建築主様との細部にわたる打合せ結果を表現した図面をそろえます。これらは、工事見積りをする上で必要な図面や、施工する上で必要な図面などです。それと同時に確認申請書を提出し、融資申請手続き等を進めていただきます。
(概算金額の検討)


見積り発注

基本設計まで完了すると、その図面を基に各専門工事会社や工務店に見積りを、お願いします。分離発注の場合、15から20の職種に分かれ、各職種ごとに2~3社づつの見積もりを取りますので、合計で40~60社分の見積書が提出されます。


施工者選定(3週間)

提出された見積書の内容をチェックし、同じ条件のもとで施工者を選定していきます。この様に同じ条件に設定するには図面を充実させる必要があります。材料の種類や品質を設定しておかなければ同一の条件にはならないからです。当然見積もり落ちが無いかや、工事請負範囲の確認等のチェックもこの段階で行ないます。ただ安ければいい、という事ではありません。信頼性、技術、実績なども加味して、建築主様と共同で選定作業を進めます。またこの段階で予算と品質グレードの調整を行い図面の修正をします。
(実行予算の検討)


施工契約

この様にして選定した専門工事業者や工務店と建築主様が、この時ようやく契約することになります。


工事着工(1週間)

契約が締結されると、確認通知書が交付され、融資実行がきまり次第工事を着工いたします。地鎮祭などもこの時期に執り行うことになります。


工事管理(4~5ヶ月)

工事が始まると私たち建築士が設計図書通りの材料や工法で行なわれているかを、毎日、工事ごと工種ごとにチェックします。また、色や壁紙の柄といったように実施段階になって最終決定される事項の確認やお客様の計画変更に対する調整もこの時期の重要な仕事です。
(毎月の出来高、支払い調書、増減見積もりの作成)


竣工引渡し

諸官庁の検査・当社による検査・建築主様の検査を行い、チェック項目に対し手直しを工事会社にして いただきます。以上の補修が終わり再検査に合格すると、引渡しとなります。施工業者は、維持管理に必要な書類をそろえ、取り扱い上の説明を行ないます。
(支払いの完了)


アフターメンテナンス

1年点検・2年点検、お客様からの相談等、いつまでも安心して生活していただけるように、サポートさせていただきます。

設計契約から建物竣工まで7.5ヶ月~11ヶ月かかります。